動画制作業が創業型持続化補助金2026を使うには?対象経費・落とし穴・申請の流れ
動画制作業・フリーランス向けに、創業型持続化補助金の対象経費と落ちやすいケースをまとめ。申請の流れ・次の2週間のアクション・関連記事を併記。
この記事の結論
会社員映像クリエイターからの独立1年以内、または異業種からの転身で動画制作・映像受託を始める創業者が、創業型持続化補助金を販路開拓に使う場合の対象経費・落とし穴・スケジュールをまとめます。動画業は「撮影機材・編集ソフトに目が行きがちだが汎用品は対象外」「YouTube収益化と販路開拓は別物」という落とし穴が多い業種です。
創業型持続化補助金の基本
開業1年以内の小規模事業者向けの持続化補助金の特別枠。申請時点で開業済み(個人)または設立済み(法人)が原則で、補助事業終了までに事業活動を開始する計画であれば事業活動未開始の申請も可能性がある。補助上限・補助率が通常枠より手厚く、創業期の販路開拓・設備投資を支援する。
- ・補助上限: 最大200万円
- ・補助率: 2/3
- ・公募回数: 年2〜3回程度の公募
- ・ 小規模事業者持続化補助金(創業型・公式)
動画制作業でよくある投資項目
- 営業用デモリール・ポートフォリオサイトの制作(ウェブサイト関連費・補助金交付申請額の1/4上限・単独申請不可)
- 受注獲得用の事例紹介映像・サービス紹介映像の **外注制作費**(補助事業期間内に公開・運用するもの。営業用ウェブ動画はウェブサイト関連費の範囲に入り得る)
- 補助事業に直接必要な **撮影スタジオ・特殊機材のレンタル/リース費**(借料。通常業務・自主事業にも兼用するものは対象外)
- 営業用パンフレット・販促物の印刷物制作費(**商品・サービス名や宣伝文句を明記したもの**。単なる会社PR・営業活動資料は対象外)
- リスティング広告・業界Web媒体広告・比較サイトへの広告出稿費(Web広告はウェブサイト関連費/紙媒体広告は広報費。**求人広告は対象外**)
- 第三者主催の映像業界・マーケテック展示会のブース費(展示会等出展費)/自社開催の試写会・PRイベント会場費(借料)
対象になりやすいケース
- ✓ **特定創業支援等事業による支援を受け、支援日・開業日/設立日が創業型第3回の対象期間内(概ね 2025-04-30〜2026-04-30)**(創業型第3回の必須要件)
- ✓ 「会社員ディレクター・編集者→独立1年以内」で、新規受注獲得を目的としたデモリール・ポートフォリオサイト刷新
- ✓ 開業届を提出した個人事業主で、商工会・商工会議所の管轄地域内に事業所を構えている
- ✓ 特定業種向け(ウェディング・コーポレート・採用広報・EC商品紹介等)の実績集中型サイトへのリニューアル
- ✓ 映像受託からBtoB向けプロモ動画・自社プロダクト導入事例制作への事業領域拡大(販路開拓の因果関係を事業計画書で明示)
落ちやすい・対象外になりやすいケース
- ✗ カメラ本体・レンズ・三脚・照明・マイク等の汎用撮影機材の購入(**私用可能・補助目的外でも使用できる通常業務用機器は対象外**。販路開拓計画に紐づく特殊機材として整理できる場合のみ個別確認)
- ✗ Adobe Creative Cloud(Premiere Pro / After Effects)・DaVinci Resolve Studio・Final Cut Pro 等の汎用編集ソフトのサブスク・買切(汎用ソフトウェア・既存契約の更新料・補助期間外分は対象外)
- ✗ 汎用PC・モニター・外付けSSD・NAS 等の通常業務でも使用できる機器
- ✗ 受注済み案件のクライアント納品物制作費(「自社の販路開拓」ではない)
- ✗ YouTubeチャンネルの **広告収入を主目的** とした自社チャンネル運営費(販路開拓と整理しにくい)/**有料配信動画・有料講座動画** 等の販売目的コンテンツ制作費
- ✗ 交付決定前に契約・発注・支払いを行った機材・外注費(最多の失敗パターン。サブスクの自動課金初月含め要注意)
- ✗ ウェブサイト関連費のみでの申請(単独申請不可、他経費区分との組み合わせ必須)
- ✗ 求人広告・採用媒体出稿(販路開拓ではなく採用活動)
申請の流れ
- 1 特定創業支援等事業の受講・証明書取得(市区町村が産業競争力強化法に基づき認定した講座等。創業型第3回の必須要件)
- 2 開業日の確定(個人は開業届の「開業・廃業等日」、法人は登記事項証明書の「会社成立の年月日」が創業型第3回の対象期間(概ね 2025-04-30〜2026-04-30)内であること。freee開業・MF開業・やよいの開業届で無料作成可)
- 3 GビズIDプライムを取得(オンライン申請なら最短即日、書類申請の場合は1週間程度の公式目安)
- 4 事業計画書を作成(「機材投資」ではなく「新規顧客開拓のための営業導線投資」軸で書く。デモリールが営業ファネルのどこに効くかを定量化。申請前に概算・内訳根拠を固める)
- 5 商工会・商工会議所で事業計画の相談・様式4(事業支援計画書)発行依頼(**第3回の様式4発行受付は2026-04-16で締切済み**のため、本記事は次回公募分の準備として参照ください。次回公募では発行受付締切の2〜3週間前までに予約)
- 6 電子申請システムで電子申請。**採択後、交付決定までに価格妥当性を示す見積書等を提出**、交付決定後に契約・発注・支払い
開業準備を整える
創業型を狙うなら、開業届の提出は起点です。以下のサービスなら無料で開業届を作成・提出できます。
freee 開業
開業届・青色申告承認申請書をオンラインで作成(無料)。
マネーフォワード クラウド開業届
開業届・青色申告承認申請書をオンライン提出。
やよいの開業届 オンライン
開業届を無料で作成・提出。
よくある質問
カメラ本体(α7・GH7・FX3 等)や撮影機材は補助対象になりますか?
原則として対象外です。**私用可能・通常業務でも使用できる汎用撮影機材**(カメラ・レンズ・三脚・照明・マイク等)は対象外として扱われる運用です。一方、補助事業に直接必要な **撮影スタジオ・特殊機材のレンタル/リース** は借料として整理できる余地があります(通常業務に兼用しないことが条件)。境界線は商工会・商工会議所への事前相談で必ず確認してください。
Adobe Premiere Pro や DaVinci Resolve Studio のライセンス費は補助対象になりますか?
汎用・通常業務用の編集ソフトウェアおよび既存契約の更新料は対象外です。一方、補助事業期間内に新規で導入する特定業務用ソフト(特定業種向け編集ワークフロー・限定機能のサブスク等)でウェブサイト関連費の範囲に収まる場合は個別確認の余地があります。汎用的な動画編集ソフトは対象外と整理されるのが通例ですが、商工会・商工会議所への事前相談で具体的な経費区分を確認してください。
自社YouTubeチャンネルの運営費は補助対象になりますか?
広告収入や有料配信を主目的とした運営費(販売目的のコンテンツ制作)は対象外です。一方、**特定業種向けBtoBリード獲得**を目的とした業界向けチャンネルで、補助事業期間内に公開・運用し、営業導線(問い合わせ・商談)の設計が事業計画書で具体化できる場合に限り、**外部委託による営業用ウェブ動画**としてウェブサイト関連費の範囲(1/4上限・単独不可)で対象になり得ます。商工会・商工会議所への事前相談で販路開拓導線を整理してください。
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関連記事
出典
- 創業型持続化補助金 公式サイト (確認日: 2026-04-11)
- 創業型 第3回 公募要領(第7版) (確認日: 2026-04-11)
- 創業型 第3回 FAQ (確認日: 2026-04-11)
- 創業型 第3回 参考資料 (確認日: 2026-04-11)
本記事は一般的な制度解説であり、採択を保証するものではありません。最終判断は最新の公式公募要領および認定経営革新等支援機関・中小企業診断士・行政書士等にご相談ください。